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甘いものを見ると満腹でも、つい手が伸びてしまう“別腹”。脳を満足させるため、胃袋が隙間=別腹を作ると聞いたことがあります。どうして甘いものが止められないのでしょうか?
何となく物足りないと感じるとき、脳にとって吸収が早い栄養素は糖質で、手っ取り早く脳を満足させるために、甘いものが欲しくなるのはこのためです。
満腹になっても脳の満足感を得られないバランスの悪いメニュー、あるいはストレスで食べすぎて満腹でも精神的に満足感を得られないなど、満腹=満足ではないようです。
ダイエットを考えて、なるべく野菜中心の淡白な食事にされると、不足する栄養素が、たんぱく質や脂質。とくに体温を上げるにはたんぱく質が必要です。ダイエットで代謝を上げるには体温アップを目指しますから、野菜のみではダイエットにならないということになります。
しっかり食べることに罪悪感を持っている方が意外に多いことに驚かされます。カロリー量を減らしていれば、ダイエットになっていると勘違いして、栄養不足で冷え性になる方が増えています。冷え性を改善したいなら、たんぱく質不足と砂糖の摂り方に注目します。野菜中心でたんぱく質不足の食事になると、体温アップができないことに加えて、もう一点注意が必要なのは、白砂糖が体を冷やすこと。野菜中心の食事で満腹になっても、美味しそうな甘いものを見ると、別腹が騒ぎ、つい食べてしまうという方、ご注意ください。冷え性の裏に潜む「かくれ貧血」は、この食習慣によるものも考えられます。かくれ貧血を含む血液不足の症状は中国医学では「血虚」といい、血虚は冷え性だけでなく、ここ数年の不妊症や更年期障害、さらに自律神経失調にまで深く関係しています。食習慣だけでなく生活習慣やストレスが大きく関係しているので、女性の社会進出もこの状況に拍車をかけています。もちろん食習慣を改善することで効果倍増します。
糖尿病の方にも、同じように食事バランスを見直すために、食事内容をしっかり伺います。糖質抜きで糖尿病が改善することはありません。糖質を減らすだけでなく、「ビタミン・ミネラルをたっぷりとることが、代謝を挙げて、糖質をエネルギー化することができます。糖尿病により、毛細血管が脆くなることや動脈硬化を引き起こすことが心配されます。毛細血管の集合した眼底の出血や末しょう神経障害は、中医学で「お血」という血行不良によるものです。お血改善の漢方薬と食事療法を合わせて、全身血管の状態を改善することを目指します。

“カロリー過剰の栄養不足”と言われる現代人。甘いものより栄養になるものを!
「薬食同源」とは、食べ物は薬と同じく、からだに大切なものということ。食事の見直しを合わせて、漢方治療の効果を上げていくことを目指しています。