女性の体の不調を
漢方でサポートします
女性の一生は初潮を迎える思春期から、妊娠・出産、必ず迎える更年期へと経過していきます。
月経は初潮から閉経まで約35年間続きます。そして、閉経後の人生は平均寿命から考えて、35年以上を過ごすことになります。そのような変化に飛んだ一生を、ご自分の体と向き合い、慈しみをもって過ごしていただきたいと思い漢方相談をしています。
ちょっとした不調の陰に、ホルモンバランスが関係しています。ぜひ、体の声を聞いてみてください。
こんな症状はありませんか?
以下のような症状があったら、女性ホルモンのバランスの不調があるかもしれません。
- 生理痛がある・生理不順である
- 無月経(3か月以上生理が来ていない)
- 月経前症候群(PMS)
- 子宮筋腫、子宮内膜症など子宮や卵巣の病気がある
- 赤ちゃんがなかなか授からない
- 慢性頭痛、又は時々頭痛
- のぼせがある、吹出物が出やすい
- 冷え性、末端冷え症
- 便秘症
- 不安になる、落ち込みやすい
- ドライアイ、ドライマウス
- 眠れない・眠りが浅い
- 肩こりがつらい
- イライラしやすい
- 更年期障害に悩んでいる
- 関節痛やしびれや腫れがある
- 検査では異常無いが体調が悪い
複数当てはまる方は、お気軽にお問合せください。
漢方相談は、初回は1時間ほどいただいております。
基礎体温表や健康診断や血液検査の結果をお持ちでしたら、ぜひご持参ください。
ホルモンバランスを整えるため
西洋医学の考え
脳と卵巣で女性ホルモンのバトンタッチを毎月しています。
② FSHは卵巣へ卵胞を育て成熟させる指令が出る
③ 卵胞が育ち卵胞ホルモン(E2)が増える
④ 経管粘液が増え、同時に子宮内膜を厚くする
⑤ 卵胞が大きくなりE2が血液中に増えたら、排卵の準備を知らせる
⑥ 視床下部から脳下垂体へ黄体形成ホルモン(LH)の指令を出す指令が出る
⑦ 卵巣へ排卵するためにLHサージが起こる
⑧ 卵胞は黄体化して黄体ホルモン(P4)を出す
⑨ 子宮では内膜を柔らかする
こうして生理周期に伴いホルモンは変動しています。これらのホルモンは血液中の濃度により、視床下部へフィードバックすることで、恒常性を保たれています。
これらの連携が崩れると、ホルモン量の異常、ホルモンバランスの崩れとして、生理周期の異常や排卵障害や更年期症状が出てきます。病院では、排卵誘発やピル、ホルモン補充など薬剤療法や漢方薬の処方などで対応します。
中医学の考え
中医学で考える一生の体の変化(イメージ図)
中国最古の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」には、女性は7の倍数、男性は8の倍数で身体の変化があるとされています。女性は28歳、男性は32歳で腎が最も充実して、身体や生殖機能がピークを迎えるといわれます。35歳から高齢出産と言われますが、そのころから体の衰えを感じる方も多いと思います。
できればゆっくり老化してほしいとの願いは万人にあります。中医学では抗老防衰というアンチエイジングの考えがあります。五臓では腎を守ることが、老化を防ぐとしています。中医学では、節目の症状が出始めたら、補腎を考えておくことで、老化曲線を緩やかにして、元気に幸せに暮らす知恵を見つけています。
腎虚のタイプを知り体質にあったアンチエイジングを
腎虚を「ほてりタイプ」と「冷えタイプ」に大きく分け、対応を考えます。陰陽両虚としてどちらも併せ持って、季節や環境で変動していくことも多いです。
ほてりタイプ(腎陰虚)
タイプ | 証(体質) | 症状 | 漢方薬 |
---|---|---|---|
しょぼしょぼ | 肝腎陰虚 | 目の疲れ・かすみ目・目の渇き・視力低下、頭痛、めまい、怒りっぽい | 杞菊地黄丸 |
カサカサ | 肺腎陰虚 | 空咳、喘息、のぼせ、湿疹、かゆみ、アトピー性皮膚炎、頻尿 | 八仙丸・瓊玉膏 |
イライラ | 心腎不交 | イライラ、不眠、動悸、不安、便秘、口の喝き、手足のほてり | 天王補心丹 |
アツアツ | 陰虚火旺 | 頬が赤い、のぼせ、ほてりが強い、寝汗、口の渇き、頻尿 | 瀉火補腎丸 |
冷えタイプ(腎陽虚)
タイプ | 証(体質) | 症状 | 漢方薬 |
---|---|---|---|
フラフラ | 精血不足・腎陽虚 | 全身の冷え、血色不良、息切れ、疲れ、不妊・流産経験あり、関節痛 | 参茸補血丸 |
ゼイゼイ | 肺腎両虚 | 冷えやすい、薄い痰、咳、喘息、免疫力低下、不妊・流産経験あり | 双料参茸丸 |
キュルキュル | 脾腎両虚 | 体力低下、疲れ、食欲不振、胃下垂、軟便、不妊、流産経験あり | 参馬補腎丸 |
チョロチョロ | 腎陽虚・縮尿機能低下 | むくみ、頻尿(特に夜間頻尿)、寒がり、手足の冷え、関節痛 | 活命参・腎気丸類 |
更年期のご相談で多いものとして、疲れやすい、ほてり・のぼせ、不眠、ドライシンドローム、頻尿、関節痛などがあります。体質に合わせた漢方薬をお選びするために、漢方相談のお時間を30分~1時間ほどいただいております。
おすすめ漢方薬・健康食品
コラム掲載中
女性のお悩みについて、症状別でコラムを掲載しております。ぜひ参考になさってください。
生理不順・無月経
- PMS(月経前症候群)
- PMSのカギは "肝"
- 生理痛
- 生理の量の目安
- 子宮筋腫
- 子宮筋腫について
- 子宮内膜症
- 子宮内膜症について
- 女性の体の変化
- 漢方のエイジングケア
- プレ更年期
- 生理周期から分ること